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No one likes us, we don't care.

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W杯も終わり、期間中毎日のように寝不足になりながら店を開けていたのが大変だったようで恋しく思えます。そんなこんなで年内の営業は27日までです。これは店舗もオンライン同時に一旦閉めようと思っています。年始に色々と考えていて、勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、そういうことです。

さて本日はイングランド・ロンドン・サザーク・ロンドン特別区・バモンズィーをホームタウンとするサッカークラブ、ミルウォールFCについてブログにまとめようと思い、PCを開いています。

現在はプレミアリーグの1つ下のディビジョンであるEFLチャンピオンシップに所属しています。クラブカラーは青と白で、発足時の彼らの多くがスコットランドからの出稼ぎ人夫であったことが、白と青を基調としたユニフォームの由来だそうです。

リーズ・ユナイテッドとライバル関係にあり、同じ地域に本拠地をもつクリスタル・パレスやチャールトン・アスレティックとのダービーマッチも盛り上がりを見せますが、中でもウェストハム・ユナイテッドとは1899年から今日まで続く根深い対立関係なのが有名なお話。サポーター同士の衝突により死傷者が発生するなど、重大な事件に発展しました。

そんなウェストハムとミルウォールの対立関係を描いた映画「HOOLIGANS(フーリガン)」という作品があります。作品自体は賛否両論でありますが、個人的にはとても好きな作品の一つです。

そもそも「フーリガン」ってどういう意味?って方もいるかと思うので簡単に説明をすると、スタジアムで迷惑・妨害行為をする熱狂的なサポーター集団のことです。発煙等を焚いたり、武器などを持って観客へ暴力行為などを行い、負傷者やひどい時は死者を出すこともあります。日本では考えられませんが海を越えた遠い国ではこれもカルチャーの一つなんです。

映画は内容は、友人の仕掛けた罠によりハーバード大学を退学処分になったジャーナリスト志望のアメリカ人青年マット(は、傷心のまま姉の住むロンドンへ渡り、姉の義弟でイギリス人のピートと出逢います。ピートはウェストハム・ユナイテッドのフーリガンである"GSE”のカリスマ・リーダーです。サッカーなど全く興味がなかったマットでしたが、ピートに導かれるままに、いつしか危険かつ陶酔的な暴力の魅力に取り憑かれた”フーリガン”の世界へと導かれて行きます。そしてマットはそれまで眠っていた闘争本能に目覚め、人間として一皮剥けた男に変わっていきます。そんなある日、因縁の相手である”ミルウォール”との間に一発触発の事件が起きてしまうというストーリー。

内容としてもワクワクさせられる作品なんですが、とにかくGSEのメンバーがかっこいい。それは暴力や喧嘩が強くてかっこいいとかではなく、生き様がかっこいいんです。他の誰にも譲れない何かをそれぞれが持っているように見え、垣間見えるそんなシーンに心を打たれました。

そして何よりリーダーのピートのファッションがとにかくクール。adidasのトラックジャケットにStone Islandのロングコート、下は緩めのシルエットのデニムに白のスニーカーがトレードマークのスタイリング。コートのスタンドを立たせているのも印象的でした。彼以外にもUKファッションの参考になるスタイリングがたくさんあるのでぜひ自分の目で確かめてみてください。

少し話が逸れましたが今回はそんな映画でのライバル"ミルウォールFC"がテーマなので少し戻します。

ミルウォールのホームタウンは、ロンドンでも治安の悪い地域のひとつで、辺りには労働者向けに建築された古めかしいアパートや住宅が建ち並んでいます。そうした建物に囲まれるように旧ホームスタジアム「ザ・オールド・デン」が存在しました。サポーターの粗暴から過去に数回FAにより使用停止にされているスタジアムで、フーリガンとミルウォールの象徴でした。

ミルウォールのサポーターによる、相手サポーターはもちろん選手・審判への攻撃は日常茶飯事で、相手選手が襲撃を恐れてコーナーキックを拒否することもあったそうです。

1985年3月のFA杯準々決勝ルートン・タウンFCとのアウェーゲーム。ミルウォールのフーリガンは、ピッチに乱入し、相手選手や審判を一斉に攻撃。スタンドの椅子ははぎ取られて、ルートンのファンが逃げ惑う中へと投げ込まれました。角材からナイフまで多くの武器を手にした暴徒は、200人以上の警官隊と衝突。47人が重軽傷を負い、31人が逮捕されるという事件になりました。FAカップ準決勝とあって、この試合はTV中継されていたため、英国全土にミルウォール・フーリガンの姿が映し出されました。

このような経緯もあり、マスコミは、ミルウォールのサポーターをフーリガンと関連させたり、彼らの悪い部分だけを切り取ってと報道しました。これらの出来事から、ミルウォールのチャントに"No one likes us, we don't care"「みんな俺たちのことを嫌うが、俺たちは気にしない」というものが存在します。

クラブにとって歴史は様々ですが、こういったフーリガンと共存するクラブがあるということを知っていただけたらと思います。もちろん暴動は良いことではありませんが、歴史を読み解いてクラブを知ることはとても大事なことだと思います。

ちなみに1993年に現在の「ニュー・デン・スタジアム」へ移転。過去の教訓を活かしスタジアム内には数多の安全対策を施しているそうです。

Millwall FC Knit Cap

そして本日はそんなミルウォールFCのニットキャップを入荷しました。フロントに刺繍されているのはエンブレムにも施されているライオン。愛称として”ライオンズ”と呼ばれることもあるクラブの象徴です。ライオンが極悪クラブとは思えない可愛らしいマスコットとして刺繍されています。そしてデカデカと書かれたMILLWALLの文字。おまけにポンポン付きで今の気分にピッタリじゃないでしょうか。クラブの歴史を知った上で愛着が沸いてもらえると嬉しい限りです。お早めに。

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