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One boot. Two players. Only one winner.

One boot. Two players. Only one winner.

こんばんは。だいぶ肌寒くなりましたね。最近は投稿にも綴りましたが、2000年代の選手名鑑を読み漁っては当時を振り返り懐かしんでいます。個人的には当時の選手ってアイコニックな選手が多かったなと感じます。あとはマイナーな国代表で国際大会では輝きを見せずとも、強豪クラブのエースなんて選手は自分は堪らなく憧れを感じます。

皆さんならどの選手を思い浮かべますか?

自分はまずウェールズ代表のライアン・ギグスが思いつきます。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織からトップチームに昇格して以来、引退までユナイテッドで活躍したレジェンド選手です。しかし、国際舞台ではほとんど姿を表しませんでした。

ウェールズの魔術師と呼ばれる彼の功績を挙げるとキリがないんですが、今回は彼の履いていたスパイクに注目しました。彼がキャリアの大半を占めていたのがReebokのスパイク。今では聞き馴染みがあまりなくなりましたが、90年代から2010年代前半はサッカーに力を入れていました。

それこそ今やプレミアリーグの優勝争いに台頭するリバプールやマンチェスター・シティもサプライヤーがReebokの時代がありましたね。これがまたかっこいいんです。店頭で「Reebokの時代あったんだ」という声を聞くと、やはりReebokがサッカーギアを生産しているというイメージがない方も多いんだなと思いました。

ちなみに当時のReebokの本社はイングランドのボルトンに位置し、現在イングランド3部に位置するボルトン・ワンダラーズは1993年から2012年までReebokと契約し、スタジアム名もリーボック・スタジアムと名付けられていました。(現在はユニバーシティ・オブ・ボルトン・スタジアム)

オコチャダンスでお馴染みの元ナイジェリア代表オコチャや中田英寿など懐かしいですね。やっぱり当時のReebokはボルトンのイメージが個人的に強いです。Reebokのデザイン性とボルトンのクラブカラーも相性良いんですよね。

しかし、Reebokも業績不振から2006年にadidasに買収されて以降、これまで以上にサッカーへ注力されることはなくなり衰退していきました。

そんな中でもティエリ・アンリやシェフチェンコ、イケル・カシージャスはReebokのスパイクを履いていました。

アンリに関しては2006年のW杯以降にNIKEからReebokに電撃移籍をしています。NIKEの反人種差別キャンペーンに登場してポジティブなイメージを強化したアンリの移籍はReebokにとってかなり大きな出来事だったでしょう。

アンリはのちにPUMAへと移籍してしまうんですが、引退までReebokを履き続けたのがライアン・ギグスです。

そして、アンリとギグスが08/09シーズンのCL決勝の地ローマでReebokのスパイクを履いて激突するのはReebokのサッカー事業において最も象徴的な出来事になったと言えるでしょう。

 

ちなみに当時の決勝前に公開されたReebokの新作スパイクのCMがこちら。アンリとギグスがSMSを通じて冗談を交えながら決勝を待ち望むという構成のCMです。NIKEやadidasに比べるとチープなCMですが、公開のタイミングと偉大な選手2人を使用したキャスティングの豪華さ、そしてこのムーブメントに心が躍ります。

Reebokを最も長い年月履き続けたギグスは現役引退をし、ユナイテッドのアシスタントコーチに就任するタイミングでNIKEと契約を結びました。彼がReebokとの関係を終えたことにより、同ブランドのサッカーへの投資も無くなっていきました。

現在ではほぼ耳にすることは無くなりましたが、だからこそ2000年代のReebokにおけるサッカーギアは夢とロマンが詰まっていると思っています。

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