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Total Football

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W杯が現在開催されていますが、皆さんはご覧になっていますか。時差の関係で深夜帯の試合はなかなかライブで観ることは難しいですよね。中東カタールでの開催ということもあり、ヨーロッパ諸国で開催される例年よりはまだ観やすい時間帯かなと思いますが。

毎日のように世界トップクラスの試合が観れる4年に1度の祭典ですが、日本での盛り上がりには欠けるような気がします。サッカーとは無縁な方も、僕のようなサッカーをこよなく愛している方にももっとサッカーを、いや"フットボール"を好きになってもらえたらとブログを綴っています。

日本代表は現在グループリーグ2試合を終えて勝ち点3の2位。そして本日、首位を走るスペインと日本時間の4時に対戦を控えています。スペインは第1試合、コスタリカに7対0と圧倒的な力の差を見せつけています。コスタリカに負けた日本はスペイン戦に向けてのスカウティング、そして采配に期待が高まります。

ちなみにスペインとコスタリカの試合データがこちら。圧倒的なボール支配率とパス成功率の高さが分かります。このデータを見て分かる通り、スペインは「パスサッカー」を伝統的なスタイルとして持つ国です。

今回はそんなスペインのサッカースタイルの起源をまとめてみました。最後まで読んでいただくと、より観戦を楽しめんではないでしょうか。

スペインで最も歴史のあるクラブがFCバルセロナ。サッカーが詳しくない方でも聞き馴染みのある、メッシ、ネイマール、ロナウジーニョといったスター選手が在籍していたことでも有名な超ビッグクラブです。

1988年、そんなバルセロナに監督として就任したオランダの英雄「ヨハン・クライフ」。彼はバルセロナに「トータル・フットボール」というサッカースタイルを落とし込みます。

「トータル・フットボール」とは何なのか。「トータル・フットボール」はフィールド上の11人の選手がそれぞれのポジションに縛られず、とりわけショートパスを使って流動的にサッカーを展開するスタイルです。 例えば、フォワードは攻撃のみならず、守備にも積極的に参加して相手の選手に激しくプレッシャーをかけることも求められます。

「ボールを70%支配できれば、試合の80%には勝つことができる」と語っています。この理論でいくと、「相手チームは残りの30%しかボールを保持できない」つまり、自分達の攻撃時間が長くなり、相手の攻撃時間は極端に短縮することができる。この概念をバルセロナに浸透させ、1990年から1994年の4シーズンをリーグ制覇に導きました。

スペイン人は小柄な選手も多く、体格面では日本人に似ていると言われることもあります。フィジカルで勝負するのではなく、クライフが残した「人はボールより速く走れない」という言葉が全てを物語っています。そんな彼の戦術がスペイン中に広がりを見せました。

しかしスペイン代表としては64年のEURO優勝以降タイトルはなく、ワールドカップでも良くてベスト8という時期が長く続きます。

スペイン代表が大きな成長を成し遂げたのが2008年。この時期に監督としてバルセロナを率いていたのが、クライフの元でも選手として活躍しており、現在マンチェスター・シティの監督である「ジョゼップ・グアルディオラ(以降ぺップ)」です。クライフの教えをもとに彼のアイデアを加えた、的確なポジショニングによる正確なパスサッカー。当時のバルセロナに所属する選手の多くがスペイン代表に選出され、2008年のEURO優勝を果たします。それから2年後のW杯も優勝、さらに2年後のEUROを制覇し2連覇を成し遂げます。

ペップは「ティキ・タカ(Tiqui-Taca)」という戦術及びスタイルを作り上げました。語源は諸説ありますが、選手間でのワンタッチプレーで回すパス回しを見た実況者がスペインで発売されていたクラッカーの名前をとってつけたそうです。

ティキ・タカとはロングボールには頼らず、ショートパスを駆使してボールポゼッション高めて相手ゴールへと迫ります。基本的にワンタッチ・ツータッチでテンポよくボールを動かし、1人の選手が長い時間ドリブルでボールを持つことはありません。ショートパスができるように常にボールホルダーに対していくつかの選択肢を作り出し、チーム全体で攻めていきます。つまりボールコントロールやパスの精度など、選手各々の高い技術が求められます。そして素早い攻守の切り替え。これらの求められるものが、現代サッカーのレベルが高まった今、「トータル・フットボール」としての完成形として生まれました。

そんなスペインの黄金時代をサッカー少年だった当時の自分は魅了されていました。見ていたものはまさにクライフが提言していた「美しいサッカー」そのものだったことが今でも鮮明に記憶に残っています。ちなみに当時スペインの10番だった「セスク・ファブレガス」が僕の最も好きなサッカー選手です。

このスタイルをチームに落とし込むにおいて、選手に求められるものは「責任感をもち、自己犠牲の精神を備えた選手を育成しなければならない」ということ。そしてクライフは「トータル・フットボール」をこう完結に定義しています。「すべてのために責任を果たしたうえでの自由」と。これはサッカーのみならず人生においても大事な教えだと僕は解釈しています。

本日のスペイン戦。もちろん日本代表を応援しますが、両者譲らないスペクタクルな試合展開に期待しています。試合予想は1-0で日本勝利です。ではまた次のブログでお会いしましょう。

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